普段、何気なく使っている日焼け止めですが、正しい塗り方を知らない方が多いです。日焼け止めは、紫外線から肌を守るために欠かせないアイテムです。しかし、正しい塗り方や選び方を知らなければ、効果を十分に発揮できません。
この記事では、部位別の日焼け止めの塗り方や、選び方のポイントを詳しく解説します。日焼け止めを塗る際のNG行動や、よくある質問にもお答えします。
この記事を読めば、効果的に日焼け止めを使う方法がわかり、紫外線から肌をしっかり守れます。日焼け止めをより効果的に使いたい方は、ぜひ最後まで読んでください。
【部位別】日焼け止めの正しい塗り方
日焼け止めは、部位ごとに適切な塗り方があります。部位別の正しい塗り方は、以下のとおりです。
- 顔はムラなく均一に塗る
- 首やデコルテも忘れずに均一に塗る
- ボディは体全体にまんべんなく塗る
- 手の甲や指先は日差しが当たる部分を重点的に塗る
顔はムラなく均一に塗る
顔に日焼け止めを塗るときは、ムラなく均一に塗りましょう。紫外線が当たるすべての部位を、しっかりカバーするためです。顔に日焼け止めを塗るときは、十分な量を手に取ります。顔全体に均一に伸ばし、目の周りや鼻、耳などの細かい部分も忘れずにカバーします。
塗り方としては、トントンと軽く叩くようにして肌に密着させると、より効果的です。鼻や頬、額などの突出した部分は、紫外線を受けやすいのでしっかり塗ります。特に頬骨の高い部分は二度塗りがおすすめです。目の周りは肌が薄くデリケートなので、優しく塗ります。
刺激を避けるために、目に日焼け止めが入らないように注意してください。耳も忘れずに塗りましょう。
首やデコルテも忘れずに均一に塗る
首とデコルテは、日焼けしやすい部位です。特に念入りに日焼け止めを塗る必要があります。顔と同様に十分な量を手に取り、首の前後や側面、デコルテ部分に均一に伸ばします。襟元やシャツのすき間なども忘れずに塗りましょう。多くの人が首の前側だけを気にしますが、後ろ側も紫外線にさらされます。
デコルテは鎖骨のラインに沿って丁寧に塗ることで、均一に保護できます。クリームタイプの日焼け止めは、均一に塗れるためおすすめです。スプレータイプの日焼け止めは、ムラになりやすいため注意が必要です。日焼け止めを塗る前に保湿ケアをすると、日焼け止めの効果が長持ちします。
首やデコルテは、汗をかきやすい部位です。外出中に汗をかいたり、タオルで拭いたりしたあとは、日焼け止めを塗り直して効果を保ちましょう。
ボディは体全体にまんべんなく塗る
ボディに日焼け止めを塗る際のポイントは、ムラにならないように体全体にまんべんなく塗ることです。肩甲骨や膝裏などの細かい部分も忘れないように注意しましょう。広範囲に塗るボディは、ローションタイプの日焼け止めがおすすめです。肌に直接塗布し、手のひらでなじませるようにして塗ります。
水泳や汗をかく場合は、ウォータープルーフタイプの日焼け止めがおすすめです。露出の多い部位は重ね塗りをすると、さらに効果が高まります。
手の甲や指先は日差しが当たる部分を重点的に塗る
手の甲や指先は、日焼けしやすい部分です。十分な量の日焼け止めを手の甲に取り、指先まで均一に伸ばします。特に日差しが当たりやすい部分を重点的に塗るのがポイントです。指の間は見落としがちですが、紫外線は隙間なく肌に当たるため、丁寧に塗りましょう。手洗い後は忘れずに塗り直してください。
日焼け止めを塗るときのポイント
日焼け止めを塗るときのポイントは、以下のとおりです。
- 日焼け止めの適量を守る
- 塗るタイミングを意識する
日焼け止めの適量を守る
日焼け止めを塗るときは、適切な量を守りましょう。少なすぎると紫外線を十分に防げないからです。使用量の目安は、以下のとおりです。
- 顔全体:500円玉大
- 首やデコルテ:10円玉大
- ボディ:片腕ごとに500円玉大
- 手の甲や指先:パール粒大
上記はあくまで目安なので、製品の説明書きを必ず確認してください。正しい量を使用することで、効果を最大限に発揮できます。日焼け止めを均一に塗布することも重要です。ムラなくしっかりと塗らないと、紫外線の影響を受けやすくなります。意識して丁寧に塗り広げましょう。
事前に保湿ケアをしておくと、日焼け止めが肌に密着しやすくなります。特に乾燥肌の方は、日焼け止めを塗る前の保湿が大切です。
塗るタイミングを意識する
日焼け止めを効果的に使用するためには、塗るタイミングが重要です。UVカット効果のあるメイク下地を使うときは、朝のスキンケアの最後に塗ります。外出前に塗る場合は、少なくとも15〜30分前に塗るのがおすすめです。日焼け止めが肌にしっかりとなじみ、効果を最大限に発揮するためです。
日焼け止めは、2〜3時間ごとに塗り直してください。特に汗をかいたり水に入ったりした場合は効果が薄れるため、こまめに塗り直します。ランニングやプールのあとは必ず塗り直す必要があるため、忘れずにバッグに入れておきましょう。
日焼け止めを塗るときのNG行動
日焼け止の塗る際、知らず知らずのうちにNG行動を取る方がいます。以下のNG行動に気を付けてください。
- 保湿ケアをせずに塗る
- 量を減らす
- 手のひらですり合わせてから塗る
- 外出直前に塗る
- 使用期限が切れた日焼け止めを塗る
保湿ケアをせずに塗る
保湿ケアをせずに日焼け止めを塗ると、肌が乾燥する原因となります。日焼け止めに含まれる成分が、肌の水分を奪うためです。肌が乾燥していると日焼け止めが均一に塗れず、ムラができやすくなります。効果を十分に発揮させるために、保湿クリームなどでしっかりと保湿してから日焼け止めを塗りましょう。
保湿をすると肌の表面が滑らかになり、日焼け止めがしっかりと密着します。保湿ケアを怠ると、肌荒れやトラブルが起こりやすくなります。乾燥した肌はバリア機能が低下し、外部からの刺激に弱くなるからです。
日焼け止めの成分で、肌荒れや炎症を引き起こすリスクも高まります。肌を保護しながら日焼け止めの効果を最大限に引き出すには、事前の保湿ケアが重要です。
量を減らす
日焼け止めの量を減らすと、十分な効果が得られません。日焼け止めは適量を使うことで、効果を最大限に発揮します。量を減らすと塗りムラができ、紫外線からしっかり肌を守れません。肌トラブルの原因になるため、適切な量を守りましょう。
手のひらですり合わせてから塗る
日焼け止めを手のひらですり合わせてから塗ると、手に吸収されて十分な量が塗れません。塗りムラもできやすく、日焼け止めの効果が半減します。日焼け止めは、直接肌に乗せてから軽く伸ばすように塗るのがコツです。均一に塗布でき、効果を最大限に引き出せます。
外出直前に塗る
外出直前に日焼け止めを塗るのは、おすすめできません。日焼け止めは肌に浸透するまでに時間がかかるため、すぐに効果を発揮しないからです。少なくとも外出の15分前には塗るようにしましょう。しっかりと肌になじめば、最大限に効果を発揮します。
外出直前に塗るのが良くないもう一つの理由は、ムラができやすいためです。気温が高いと、汗や皮脂で日焼け止めがすぐに流れてしまいます。効果を最大限に引き出すためには、適切な時間をかけて肌に浸透させる必要があります。
使用期限が切れた日焼け止めを塗る
使用期限が切れた日焼け止めは、使用しないでください。紫外線防止効果が薄れているだけでなく、肌に悪影響を及ぼすからです。成分が変質して肌がかぶれたり、赤くなったりすることがあるため、注意が必要です。成分が劣化した日焼け止めには、以下の特徴が見られます。
- 臭いが変わる
- テクスチャが変わる
上記の状態の日焼け止めを肌に塗ると、不快感を感じるだけでなく、アレルギー反応を引き起こすこともあります。日焼け止めを使用する際は、必ず使用期限を確認しましょう。
【目的別】日焼け止めの選び方
日焼け止めは、使うシーンや肌のタイプによって選び方が異なります。目的別に見たおすすめの日焼け止めの選び方は、以下のとおりです。
- 【日常生活】SPF30程度の日焼け止めを選ぶ
- 【アウトドア】高SPF・PA値でウォータープルーフの日焼け止めを選ぶ
- 【敏感肌】石けんで落とせる低刺激な日焼け止めを選ぶ
- 【子ども向け】ウォータープルーフタイプで低刺激の日焼け止めを選ぶ
【日常生活】SPF30程度の日焼け止めを選ぶ
日常生活には、SPF30程度の日焼け止めが適しています。通勤や買い物などの日常的な外出時に、しっかりと紫外線を防止します。ストレスなく使い続けるためには、軽いつけ心地のものがおすすめです。
化粧下地としても使用可能なタイプなら、メイクの一部として取り入れられます。保湿成分が含まれているものを選ぶと、肌の乾燥を防ぎながら紫外線対策ができます。
こまめに塗り直せるように、小型容器を持ち歩くのもおすすめです。無香料・無着色で低刺激性の製品なら、肌への負担が少なく、毎日使っても安心です。
【アウトドア】高SPF・PA値でウォータープルーフの日焼け止めを選ぶ
アウトドアに適した日焼け止めを選ぶ際は、以下のポイントを押さえましょう。
- 高SPF・PA値
- 高い耐久性
- ウォータープルーフ
- ジェルタイプやスプレータイプ
- 全身に使えるタイプ
アウトドア活動をする際は、SPF50の日焼け止めを選びましょう。屋外での活動が多いと、紫外線の影響を直に受けるためです。長時間外にいる場合は、効果を持続させるために2時間おきに塗り直してください。
家族で使う場合は、赤ちゃんや子ども向けの低刺激タイプの日焼け止めを選びましょう。スティックタイプの日焼け止めは、携帯しやすく手軽に塗り直せて便利です。
帽子や長袖の服を着用して物理的に日差しを遮るのも効果的です。ポイントを押さえて、アウトドアでもしっかり紫外線対策をしましょう。
【敏感肌】石けんで落とせる低刺激な日焼け止めを選ぶ
敏感肌の方は、以下のポイントを押さえて日焼け止めを選びましょう。
- 無添加・無香料
- アルコールフリー
- 紫外線吸収剤不使用のノンケミカルタイプ
- 低刺激性
- アレルギーテスト済みの商品
- 保湿成分を含有
- 石けんで落とせるタイプ
刺激の少ない日焼け止めを選ぶのがおすすめです。肌への負担を軽減できるため、安心して使えます。使用前にパッチテストをして、肌に赤身やかゆみが出ないか確認しましょう。
製品選びに迷ったら、医師や薬剤師に相談してください。ポイントを押さえて選べば、敏感肌でも安心して自分の肌に合う日焼け止めを見つけられます。
【子ども向け】ウォータープルーフタイプで低刺激の日焼け止めを選ぶ
子ども向けの日焼け止めを選ぶポイントは以下のとおりです。
- SPF30〜50
- 紫外線吸収剤不使用
- ウォータープルーフタイプ
- 無香料・無着色
- 肌に優しい成分
- 簡単に洗い流せるタイプ
子ども向けの日焼け止めを選ぶ際は、刺激の少ない成分を選ぶのがポイントです。
長時間屋外にいる場合は、2時間ごとに塗り直しましょう。子ども用の日焼け止めは、肌に優しいミネラルベースの製品を選ぶとさらに安心です。塗るときは、力を入れずにやさしく塗り伸ばすのがポイントです。日焼け止めを塗った日は、忘れずにお風呂でしっかり洗い流してください。
1歳未満の子どもには日焼け止めの使用は避けることが望ましいです。使用を考えている場合は、医師への相談をおすすめします。
日焼け止めの塗り方のよくある質問
日焼け止めの塗り方に関するよくある質問は、以下のとおりです。
- SPFとPAはどちらを重視すべき?
- 日焼け止めはどのくらいの頻度で塗り直すべき?
- 飲む日焼け止めは効果ある?
- 肌に優しい日焼け止めの選び方は?
SPFとPAはどちらを重視すべき?
SPFとPAは、どちらか一方を重視するのではなく、SPFとPAのバランスが取れた製品を選んでください。紫外線にはUV-BとUV-Aとの2種類があり、異なる影響を与えるからです。SPFはUV-Bを防ぐ指標で、日焼けや赤みの原因を防ぎます。一方、PAはUV-Aを防ぐ指標で、シワやたるみの原因を防ぎます。
シチュエーション別に見た、推奨されるSPFとPAの数値は以下のとおりです。
- 日常生活:SPF30/PA++
- アウトドア活動や長時間の外出:SPF50+/PA++++
敏感肌の人はノンケミカルな日焼け止めを選ぶなど、日焼け止めに含まれる成分にも注意しましょう。
日焼け止めはどのくらいの頻度で塗り直すべき?
日焼け止めは2~3時間ごとに塗り直すのが理想です。時間の経過とともに、日焼け止めの効果が低下するためです。汗や水に触れた場合や、タオルで拭いたあとは、早めに塗り直してください。メイクの上から塗り直す場合は、スプレータイプやパウダータイプの日焼け止めが便利です。
海やプールで遊ぶ際は、ウォータープルーフタイプの日焼け止めがおすすめです。長時間外で過ごす場合は、特に注意して塗り直しましょう。紫外線から肌を守るためには、こまめな塗り直しが重要です。
飲む日焼け止めは効果ある?
飲む日焼け止めだけでは、完全な日焼け防止効果はできません。飲む日焼け止めは、体の内側から紫外線対策を助けるサプリメントです。抗酸化作用のある成分や植物エキスが多く含まれています。科学的エビデンスが十分でないため、効果の実感には個人差があります。具体的な成分は、以下のとおりです。
- ビタミンCやビタミンE
- ポリポディウムロイコトモスエキス
飲む日焼け止めは、外用の日焼け止めと併用するのが最も効果的です。あくまで補助的なサプリメントとして活用しましょう。
肌に優しい日焼け止めの選び方は?
肌に優しい日焼け止めを選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。
- 無香料
- 無着色
- アルコールフリー
- 紫外線吸収剤不使用
- ノンケミカル
- アレルギーテスト済み
- 低刺激
- 保湿成分配合
健康な肌を保つため、刺激を与えない成分を選びましょう。成分表示を確認し、天然成分が多く含まれているものを選ぶと安心です。
敏感肌用に特化した製品もおすすめです。敏感肌用の日焼け止めは、通常の日焼け止めよりもさらに肌への刺激を抑えて作られています。ポイントを押さえて製品を選べば、肌に優しい日焼け止めを見つけることが可能です。
まとめ
紫外線から肌を守るためには、日焼け止めを正しく塗る必要があります。各部位に適した量と方法で塗りましょう。顔だけでなく、首やデコルテ、ボディ、手の甲、指先までしっかりと塗ってください。日焼け止めの効果を最大限に発揮するには、塗るタイミングや、事前の保湿も重要です。
日焼け止めにはさまざまな種類があります。肌タイプやシーン別に使い分けて、効果的に紫外線を防ぎましょう。
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