丁寧に塗ったはずのファンデーションが、時間が経つとうろこのように崩れてしまうことに悩む人は多くいます。うろこみたいになるのは、肌の乾燥や摩擦の影響が原因です。しっかりと対策することで、うろこみたいになる現象を回避できます。
この記事を読めば、ファンデーションがうろこ状に崩れる原因と対策がわかり、メイクの崩れを防ぐことが可能です。崩れにくいメイク方法や、適切なファンデーションの選び方も解説しているのでチェックしてください。ファンデーションの崩れに悩む方だけでなく、より美しい仕上がりを目指す方にも貴重な情報源となります。
ファンデーションがうろこみたいに崩れる5つの原因
ファンデーションがうろこのように崩れる原因は以下の5つです。
- スキンケアがしっかり馴染んでいない
- 肌が乾燥している
- 下地・ファンデの量が多い
- マスクや手による摩擦がある
- ファンデーションが肌にあっていない
スキンケアがしっかり馴染んでいない
ファンデーションの崩れの原因の1つは、下地やファンデーションを塗る前の肌にスキンケア製品が残っていることです。高保湿タイプの化粧水や乳液は、肌に馴染むのに時間がかかります。肌表面に残った油分とファンデーションが混ざり合い、うろこみたいにヨレてしまいます。
注意が必要なのは小鼻の脇や口周りなど、凹凸が多い部分です。スキンケア製品が残りやすいにもかかわらず、気づきにくい場所なので注意が必要になります。
肌が乾燥している
乾燥した肌は、表面のキメが乱れやすい状態です。キメの乱れた肌にファンデーションを塗っても均一に広がりにくく、うろこみたいにヨレた仕上がりになります。
乾燥肌の人は一般的にキメが細かいです。キメが細かいと、逆に下地やファンデーションが肌の上を滑って化粧にムラが出やすくなります。ムラが出ると、うろこみたいにヨレるのは仕方がありません。化粧水をたっぷり使っても、すぐに乾燥してしまう場合は乾燥肌を疑いましょう。
下地・ファンデの量が多い
肌の乾燥や色ムラが気になると、下地やファンデーションをついつい厚塗りしてしまいます。厚塗りすると塗りたてはきれいに見えますが、時間が経つにつれて化粧がうろこみたいにヨレやすいです。特に皮脂の分泌が多い部分では、ファンデーションと皮脂が混ざりやすいポイントです。
パウダータイプのファンデーションを使用している場合は、下地の量にも注意しましょう。下地の量が多すぎたり、均一に伸ばせていなかったりすると、パウダーファンデーションがうろこみたいにヨレてしまいます。
マスクや手による摩擦がある
ファンデーションを塗った肌を手で触ったり、長時間マスクを着用したりすると化粧が崩れます。注意が必要なのは、マスクを長時間着用する時です。マスク内の湿気は、ファンデーションはうろこみたいにヨレる直接的な要因です。マスクと肌が直接触れ合うことでも、ファンデーションが剥がれやすくなります。
肌トラブルを隠そうと、下地やファンデーションをたくさん塗ってしまうのもメイク崩れの原因となります。逆に摩擦に弱くなり、崩れやすくなってしまうからです。
ファンデーションが肌にあっていない
使用しているファンデーションが自分の肌質に合っていないのも、うろこみたいにヨレる原因です。ファンデーションには、乾燥肌向けの保湿タイプやオイリー肌向けの皮脂コントロールタイプなど、さまざまな種類があります。
乾燥肌の人が夏に皮脂崩れ防止のファンデーションを使用しても、肌に合わないため崩れやすいです。オイリー肌の人が保湿重視のファンデーションを使用するのも同じことです。肌の状態は季節や体調、年齢によっても変化します。以前は問題なく使えていたファンデーションでも、急に合わなくなることもあります。
ファンデーションがうろこみたいにヨレないための対策5選
ファンデーションがうろこみたいにヨレないためには、以下の対策が有効です。
- スキンケアをなじませる
- 保湿重視のスキンケアにする
- 下地・ファンデの量を減らす
- フェイスパウダーをつける
- メイクツールを見直す
スキンケアをなじませる
スキンケアを肌になじませてから化粧を始めましょう。化粧水や乳液などが肌に十分浸透していないと、ファンデーションがうまくのらず、うろこ状に崩れやすくなるからです。1つひとつの工程をしっかり行うことがヨレない化粧には大切です。注意が必要なのは、小鼻の脇や口周り、生え際やこめかみなどの部位です。
化粧水を使った後は、手のひらで優しく肌を押さえるように浸透を促しましょう。乳液やクリームを顔全体に広げた後、軽くマッサージするように馴染ませます。スキンケアが浸透したかどうかは、肌を触って確認できます。べたつきがなく、しっとりとした感触になっていればOKです。
心配な場合は、ベースメイクを始める前に、ティッシュで軽く押さえて余分な油分を取り除くのも効果的です。
保湿重視のスキンケアにする
肌が乾燥すると、表面のキメが乱れて化粧ノリが悪くなります。朝のスキンケアで大切なのは、化粧水でしっかりと水分を補給することです。肌の角層が水分で満たされ、乾燥を感じにくくなります。過剰な皮脂分泌も抑えられます。
ただし保湿を重視するあまり、クリームや乳液を塗りすぎないように注意しましょう。油分が多すぎると、逆にメイクが崩れやすくなってしまいます。メイク前の油分は、薄くふたをするイメージで使用するのがベストです。
化粧水選びのポイントはヒアルロン酸やセラミド、アミノ酸など、肌本来の成分に近いものが含まれているかどうかです。肌の保湿力を高め、健やかな状態に導きます。紫外線は肌の乾燥を促進します。ベースメイクの前に日焼け止めを塗るなど、しっかりとした紫外線対策を忘れずに行いましょう。
下地・ファンデの量を減らす
厚塗りは崩れの原因になりやすいため、下地やファンデーションの量を適切に調整することも重要です。
基本的に、下地もファンデーションも少量を薄く伸ばすことを心がけましょう。パウダーファンデーションを使用する場合は、下地の塗り方に注意が必要です。顔全体に薄く均一に伸ばすことでムラを防げます。
ファンデーションの量は、顔全体で5円玉大程度が目安です。少しずつ伸ばしていき、足りない部分があれば追加で塗ります。1度に多く塗るよりも、少量ずつ重ねていく方が自然な仕上がりになります。
シミやニキビ跡など、気になる部分を隠したい場合はコンシーラーやコントロールカラーを活用しましょう。ファンデーションを薄く塗っても肌トラブルをカバーできます。
フェイスパウダーをつける
フェイスパウダーはファンデーションの油分を抑え、化粧崩れを防ぐ効果があります。皮脂分泌が多い部分や、マスクと肌が接触する部分にパウダーを使うと効果的です。Tゾーンや頬の中心部など、テカリやすい箇所を中心に軽くパウダーをのせましょう。
パウダーの使用にも注意が必要です。つけすぎると粉っぽくなったり、乾燥を促進したりする可能性があります。軽くサッとつけるイメージで、薄く均一につけることを心がけましょう。
乾燥が気になる方は、保湿成分入りのパウダーを選ぶのもおすすめです。オイリー肌の方は皮脂吸収パウダー入りのものを使うと、より長時間さらさらな肌を保てます。
メイクツールを見直す
うろこみたいにヨレる原因の1つは、自分に合ったメイクツールを使っていないことです。適切なメイクツールに変えた途端、ファンデーションの仕上がりが格段に良くなり、崩れにくくなる場合もあります。
手や指でファンデーションを塗っている方は、メイクブラシやスポンジも試してみましょう。ファンデーションを均一に薄く塗れ、厚塗りを防ぐことが可能です。
ブラシを使用する場合は顔の中心から外側に向かって、軽くなでるように塗っていきます。スポンジを使う場合は、軽くポンポンとたたくように塗ると、自然な仕上がりになります。メイクツールの見直しには、以下も効果的です。
- ブラシやスポンジを定期的に洗浄する
- 古くなったメイクツールは捨てる
- 高品質なメイクツールに買い替える
適切なメイクツールを選び、清潔に保つことで美しい肌を長時間キープできます。
ファンデーションがうろこみたいに崩れてしまった時のメイク直しのコツ
せっかく丁寧にメイクをしても、時間が経つとうろこみたいに崩れてしまいます。そんなときのメイク直しのコツは以下の3つです。
- スキンケアで適度に保湿する
- ファンデの塗りすぎに注意する
- フェイスパウダーで肌表面をさらさらに仕上げる
スキンケアで適度に保湿する
メイク直しの際は適度な保湿が肝となります。乾燥やべたつきが、ファンデーションの崩れの原因になっている可能性があるからです。ミスト状の化粧水を顔全体に軽くスプレーし、手のひらで優しく押さえて浸透させます。化粧水のミストがない場合は、ハンドクリームを薄く伸ばした手のひらで、顔を軽く押さえるのも効果的です。
オイリー肌の方はティッシュやあぶらとり紙で優しく押さえて、余分な油分や汗を取り除くのもポイントです。ただし、強くこすらないよう注意しましょう。
ファンデの塗りすぎに注意する
崩れた部分にファンデーションを重ねて塗ると厚塗りになり、かえって崩れやすくなってしまいます。メイク直しのコツは、崩れている部分を軽くティッシュオフすることです。少量のファンデーションを指やスポンジで軽くたたくようにのせていきます。厚塗りを避け、薄く均一に塗ることを心がけましょう。
目の下や鼻周りなどの細かい部分は皮脂分泌が多く、ファンデーションが溜まりやすいため、薄くなじませることが重要です。
フェイスパウダーで肌表面をさらさらに仕上げる
メイク直しの仕上げには、フェイスパウダーを使用しましょう。パウダーは余分な油分を吸収し、さらさらな仕上がりにしてくれます。リキッドファンデーションやクリームファンデーションを使用している場合は、パウダーで仕上げると化粧崩れを防止可能です。
Tゾーンや頬の中心など、テカリやすい部分を中心に軽くパウダーをのせていきます。つけすぎると逆効果になるので、薄く均一につけることを心がけましょう。携帯用のパフつきコンパクトパウダーを持ち歩くと、外出先でのメイク直しにも便利です。
肌に合ったファンデーションの選び方
ファンデーションの崩れを防ぐためには、自分の肌質に合ったものを選ぶことが重要です。肌質別のファンデーション選びのポイントについて紹介します。
乾燥肌の方には保湿力の高いファンデーション
乾燥肌の方は、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が含まれているものを選ぶのがおすすめです。リキッドタイプやクリームタイプのファンデーションは、乾燥肌の方に適しています。肌にうるおいを与えながらカバー力も高いため、乾燥による小じわやくすみをカバーしやすいです。
オイル成分が配合されたファンデーションも乾燥肌には適しています。使用量には注意が必要です。使いすぎると逆に崩れやすくなってしまうので、薄く均一に塗ることを心がけましょう。
オイリー肌の方には皮脂コントロール効果のあるファンデーション
オイリー肌の方は、皮脂吸着パウダーが含まれているものや、マットな仕上がりになるファンデーションが適しています。パウダーファンデーションもおすすめです。粉体が余分な皮脂を吸収してくれるので、テカリを抑えられます。
しかし、皮脂を抑えすぎると逆に肌が乾燥して、皮脂分泌が増えてしまう可能性があります。適度な保湿ケアを行いながら、肌に優しいファンデーションを選ぶことが大切です。
混合肌の方にはバランスの取れたファンデーション
混合肌の方はTゾーンはオイリーで頬は乾燥しがちなど、部位によって肌質が異なります。バランスの取れたファンデーションを選ぶことが重要です。リキッドタイプのファンデーションを全体的に薄く塗り、Tゾーンにはパウダーファンデーションを重ねづけしましょう。部位によって使い分けるのが効果的です。
下地選びも重要です。Tゾーンには皮脂コントロール効果のある下地を、頬には保湿下地を使うなど部位ごとに適したものを選びましょう。
ファンデーションのよくあるトラブルと対処法
ファンデーションは美しいメイクの土台となる重要なアイテムです。しかし、さまざまなトラブルに悩まされることも多いです。よくあるファンデーションのトラブルとその対処法をご紹介します。
メイク直しをするとさらにうろこみたいにヨレる
メイク直しの結果、かえってファンデーションがうろこのようにヨレてしまう方は、メイク直しの方法に問題があります。以下のようなステップでメイク直しを行ってください。
- 余分な皮脂や汗をティッシュで軽く取り除く
- ミスト化粧水などで肌を軽く湿らせる
- ファンデーションを軽くたたくようにのせる
- 薄くフェイスパウダーをのせて仕上げる
ファンデーションを重ねる際は、こすったり強く押しつけたりすると既存のファンデーションが剥がれてしまうので注意しましょう。ファンデーションは、メイク直し用のコンパクトファンデーションを使うのも効果的です。
肌荒れでファンデーションのノリが悪い
肌荒れしているときは、ファンデーションのノリが悪い傾向にあります。肌の表面が乾燥してガサガサしていたり、逆に過剰な皮脂で滑ってしまったりするためです。対処法は以下のとおりです。
- 肌の状態を整える
- 肌荒れ用の下地を使用する
- ファンデーションはカバー力を重視する
肌荒れしているときは、刺激の少ない低刺激のスキンケア製品を使い、肌を落ち着かせましょう。化粧水で十分に保湿し、乳液やクリームで蓋をするように水分を閉じ込めます。ファンデーションを塗る前に、肌荒れ用の下地を使用するのも効果的です。肌の凹凸を埋めてくれる下地や、赤みをカバーする下地などを選びましょう。
ファンデーションはカバー力のあるものを選びつつ、薄く何度か重ねづけすると自然な仕上がりになります。コンシーラーで気になる部分を重点的にカバーするのもおすすめです。
保湿ケアをしているのにうろこみたいにヨレる
保湿ケアをしているのにうろこみたいにヨレるのは、保湿のしすぎが原因である可能性があります。過度な保湿は、肌表面に油分が多く残ってしまい、ファンデーションの密着を妨げます。朝のスキンケアは、夜よりも軽めにするのがポイントです。
乳液やクリームは少なめにし、よく馴染ませます。油分の多いアイテムは控えめにし、水分を中心とした保湿を心がけましょう。スキンケア後はティッシュで軽く押さえ、余分な油分を取り除くのも効果的です。さらさらタイプの化粧下地を使用すると、ファンデーションの密着度が高まります。
ファンデーション自体も、自分の肌質に合ったものを選ぶことが大切です。保湿ケアをしっかりしている場合は、あえて保湿成分の少ないファンデーションを選ぶのも1つの方法です。
まとめ
ファンデーションがうろこ状にヨレてしまう原因はさまざまあります。全ての問題を解決するためには、以下のルールを守ることが重要です。
- 適切なスキンケア
- 正しい量のファンデーション使用
- フェイスパウダーの活用
- 適切なメイクツールの使用
- 肌質に合うファンデーションの使用
上記の知識と技術を活用することで、1日中美しいメイクを保てます。自分の肌と向き合い、最適なメイク方法を見つけていくことが理想の肌づくりへの近道です。